[7]太陽熱を活用して暖かな住まい
ここまでは、断熱と、その効き目をよくする気密について考えてきました。
さらに快適な家にするためには、自然の力を活用することも大切です。
そのひとつが太陽光の有効利用です。
太陽は、地球環境にもお財布にもやさしいエネルギー源。
活用しない手はありません。
まず、家を建てる向きが大切です。
太陽の熱を一番受ける南面に大きな窓を設けて、 暖かな太陽の光を最大限に採り入れます。
敷地との関係で周囲に変形の空きができても心配要りません。
庭として利用すれば、かえって外部とのつながりがよくなることだってあるのです。
日当たりのよい窓の近くには、熱をたくさん蓄える素材を使うことで、暖かさを長く保てます(蓄熱)。
たとえば土間を設ける、床を石やタイルで仕上げるといった方法が考えられます。
冬の間、水を入れたペットボトルを窓辺に積んでおくのも効果的です。